文豪になりた~い

たかしです。

『直木賞作家』や『芥川賞作家』と呼ばれると、どのような気持ちになるんだろう…

 さて、作家、文筆家、演出家、作詞家、一発屋でもいいので大ヒットしたい。そして、印税暮らしをしたい。

欲を言えば『文豪』と呼ばれたい。

私の知っている知識を全て使って、架空の物語を書き上げます!

第三話 ~中華まんを分け合う二人~

二人が出会って2年目の秋、今日は彼女の誕生日。

午前8時45分、彼女の家から80km離れた高速道路を、彼は車を走らせている。

開店と同時に購入したケーキを持って、彼女の家に向かっていた。

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彼女は、両親とおばあちゃんとの四人暮らし。

この日、彼女以外の3人は早朝から一泊旅行に出かけ、彼女は一人でお留守番。

100円ショップで購入したバルーンで誕生日パーティーの飾り付けをしていた。

昨日の二人のLINEメッセージはこうだった。

「明日、誕生日のお祝いしよう」と彼が誘う。

「ありがとう。明日からみんな出かけて誰もいないから家に来る?」と彼女。

「じゃあ、ケーキ買って行く♪」

「💕」

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午前10時3分、待ち合わせの時間を少し過ぎた時、彼女の家の呼び鈴が鳴る。

彼女は「は~い」と玄関を開けた。

そこには、小粒の花がたくさん咲いているカーネーションを持った彼が立っていた。

「誕生日おめでとう」

カーネーションを受け取った彼女は、彼を引き寄せギュッと抱きしめた。

家に入ると、挽いたコーヒー豆の香りが部屋中に広がっている。

ソファーに座った彼は、ミシュラン二つ星のお店のロゴが入った箱を彼女に差し出す。

箱を開けると、二つのケーキが入っていた。

淹れたての珈琲とケーキの香りで、部屋はカフェのような雰囲気。

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黒いドーム型の上にはキラキラ輝く金箔。その『Chocolat noir』を彼が一口食べる。

濃厚なチョコレートの奥に、ほのかにオレンジの香りが漂う大人な味。珈琲に合う。

もう一つのケーキは『Beaucoup de fraises』。彼女が一口食べる。

フレッシュなイチゴには光沢があり、見た目より甘みが抑えられた抜群のケーキ。

彼とケーキを食べてる動画をInstagramのストーリーズに上げた。

見る人の事はお構いなしに、幸せいっぱいの表情でケーキを「あ~ん」している二人が映し出されている。

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ケーキを食べ終え、彼は「どこか行こう」と彼女を誘う。

部屋でまったりしたがっている彼女は、「どこ行くの?」と少し不機嫌そうに問いかける。

行き先を決めていなかった彼は、出掛けるのを渋っている彼女を納得させようと、今から行ける場所をネットで調べた。

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『ドライブ デートスポット』と検索すると、人気サイトの『人生は一度きりなんだから…YOLO』がヒットした。

その記事の中から、彼女が好きそうな近場のデートスポットを選んで、もう一度彼女を誘った。

午後1時過ぎ、家を出た二人は隣町にある寺院に向かった。

全国でも有名な建築物があり、小さい時にそれぞれ行った事はあったが、二人だけで行った事は今までなかった。

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受付で入場料を払うと『お札』を渡された。ここではお札が入場券のようだ。

砂利が敷き詰められた歩道を散策しながら歩く。

木々の葉は、緑・赤・橙・黄色と秋を表現するグラデーションで彩られている。

塀で遮られた迷路のような歩道を抜けると、そこには京都にある金閣寺のような、荘厳な建築物が現れた。

 

辺りは、外国からの観光客が多く記念撮影をしている。二人もその中に混じりスマホで自撮りをした。

彼女は、Twitterにその画像を添付し「観光気分ナウ」とツイートした。

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午後2時20分、さっきまで出ていた太陽が白い厚い雲で姿が見えなくなり、肌寒くなってきた。

寺院の出口付近にある売店で、『特製肉まん』を一つ買って、二人で分ける。

ケーキ以降なにも食べていない二人には、心もお腹も満たされた温かい肉まんだった。

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午後8時20分、風呂上がりパジャマに着替えた二人は、ドライブの帰りにレンタルビデオ店で借りてきた映画を見ながら、まったりと過ごしている。

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映画を見終えると、電気の明かりを消し暗くなった部屋で、ホームプラネタリウムの電源を点ける。

映し出された星が北極星を中心にゆっくり回り出す。

ソファーに座る二人は口づけし、そのまま彼女のベッドで肌を重ねた。

あくる日、8時過ぎに目を覚ました二人は、

「ケーキを食べていた時のタイムラインに、42人が『いいね』してくれた」

「借りてきたDVD、今日返さなきゃね」

「誕生日って、あっという間に過ぎるね」

「ずーっとゴロゴロしてた~い」

と話をしながら、お昼前まで布団の中にいた。

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半年後、飛び立つ飛行機に乗る二人の指には『ペアリング』が輝いていた。 完

 

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売れる!!これで文豪の仲間入りだー!

最後は『昭和っぽい』と思われそうだけど、確実に売れること間違いない!

SNSで拡散して出版社の担当者の耳に入れば、一気に超売れっ子だ。

人の手を借りずに、自分で出版社に売り込んでみるのもいいな~。

夢が広がりますね~。

さ~て、これからサインの練習をしなくちゃ。忙しくなるぞ~

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